抗凝固薬リクシアナ錠の勉強会を行いました。


11月28日(金)12:30〜13:00東駅店にて、

第一三共株式会社さんより、「リクシアナ錠」の

製品説明会を開催していただきました。


純国産のお薬で、約30年間の開発で、開発費はなんと、

約4000億かかっているそうです!(イージス艦3隻分だそうです。)

薬価が気になるところですね。


抗凝固剤で整形領域で限定的に使われていた薬剤ですが、

この度適応が追加となり領域が拡大し、

今後使用するケースが多くなるようです。

2011年に「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症

の発症抑制」の適応で発売されていました。

2014年に「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び

全身性塞栓症の発症抑制」「静脈血栓症の治療及び再発の抑制」

この2つの適応が追加となりました。


抗凝固薬は、血栓(血液の塊)をできにくくする薬です。

副作用としては、出血しやすくなるリスクがあります。

有効性と安全性のバランスがよく、管理が簡便で継続投与が容易に

できる抗凝固薬が理想的です。

抗凝固薬にも、数種類ありますが、それぞれの薬に特徴があります。

服用回数が1日1回または1日2回のもの

薬物や食物との相互作用が多いものや少ないもの

モニタリングが必要、不要

効果発現と消失時間の違い

出血のリスクの違い

薬価の違い(1錠あたり約10円〜1錠あたり約700円などさまざま)


どの薬を使用するかは、医師が処方を行いますので、

自分に合ったお薬を選んでもらってください。

不安なことやわからないことは薬剤師に相談していただいて結構です。

抗凝固薬だけでなく、すべての薬剤に言えることですが、

お薬はひとつひとつ違った特性を持っています。

安全・安心・有効的に使用してもらうために、薬剤師は患者さまに

お薬を渡す時に飲み方や効果、副作用の確認などを行っています。

少々お待たせすることもあると思いますが、ご了承ください。



長くなりましたが、どんどん開発されていく薬剤ですが、その特性を

理解し安全に飲んでいただけるよう、これからも研鑽していきます。

東駅店 上原章子






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