検体測定室
皆さまのセルフメディケーションをサポートするため、秋本薬局では糖尿病の検査項目の一つであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と動脈硬化にかかわる脂質(善玉・悪玉コレステロール、中性脂肪)を測定することのできる測定機器を導入いたしました。
原則、検体測定室は月・火・木・金・土に実施しておりますが、変更になる場合もございますので、あらかじめお電話等でご確認後にお越しくださいませ。

セルフメディケーションとは
「自分で自身の健康を管理する」という考え方
セルフメディケーションとは、健康や医療に関する情報、知識を使って、健康管理や軽い病気、けがの手当てを自らの判断で行う考えをいいます。
これを実践するポイントは3つあります。
1)食事、運動、睡眠など生活習慣の改善を図ること。
2)血圧、体重などの定期チェックや健康診断によって自分自身の体を正しく知ること。
3)症状によって適切な対処法を選ぶこと。
対処法には、一般用医薬品(市販薬)を使って症状を和らげたり、
必要に応じて病院、薬局などを上手に使い分け、ケアすることも含まれます。
秋本薬局シーモール下関店でHbA1c・コレステロール・中性脂肪の測定が行えます!
<HbA1cとは?>
赤血球のたんぱく質の一種であるヘモグロビンが血液中のブドウ糖と結合したものの一部分をいいます。このHbA1cの値が高いと、血液中でたくさんのブドウ糖がヘモグロビンと結合しているということになります。
HbA1c値は過去1〜2か月の血糖の状態を示していますので、血糖値とは違い長時間にわたる血糖の状態を調べることができます。
<脂質とは?>
1・総コレステロール
体内にある脂質の1つで、血管の強化・維持に重要な役割を果たしており、人体になくてはならないものです。しかし、多すぎると、動脈硬化や生活習慣病の原因になることもあります。
2・HDLコレステロール
血管内壁にへばりついて動脈硬化を引き起こすコレステロールを引き抜いて、肝臓まで運ぶ働きをしています。このことから「善玉コレステロール」と呼ばれています。
3・LDLコレステロール
細胞内に取り込まれなかった余剰なコレステロールを血管内に放置し、動脈硬化を引き起こす原因となるため、「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
4・中性脂肪
体内にある脂質の1つで、臓器や組織に維持する重要な役割を果たしています。多くなりすぎると、肥満や脂肪肝をきたし、動脈硬化を引き起こします。
<どうして薬局で測定できるの?>
厚生労働省の調査(2012年)によると、糖尿病が強く疑われる人や「糖尿病予備軍」の人は合わせて2050万人にもなります。高血糖を早期発見して病院を受診することが大切ですが、健康診断を定期的に受診しておらず発見が遅れる人も少なくありません。
「まだ若いから大丈夫だろう」「忙しくて定期的に健診を受けられない」・・・
薬局等での自己採血による簡易検査は、そのような人たちが健診を受ける動機づけになり、生活習慣病の早期発見につなげられるようにと公認されました。
手軽に検査が受けられることで、健康への意識が高まり、健診を受ける動機付けになります。
<HbA1c・脂質測定の手順>
消毒や採血は測定を希望されるご本人に行っていただきます。
【1】採血前に手指をよく洗い、消毒します。指先をマッサージしておくと採血がしやすくなりま
す。
【2】ディスポーサブルタイプの穿刺器具の先を指にあてて採血を行います。
採血量はHbA1cで米粒程度(2μL)、脂質であずき大(19μL)程度になります。
血液を球状に出した後、ディスクを添えると吸引ポイントから血液を吸引させます。
【3】フタを最後までカチッとなるまで閉める。
ディスクを裏返し、青色で囲まれた領域が血液で完全に満たされたことを確認します。
【4】検体採取後、1分以内にカートリッジに挿入します。
【5】カートリッジを測定機にセットし測定を開始します。
【6】約6分で測定が完了します。

注意1)服用薬や既往歴によっては測定を行うサービスを受けられない場合があります。
測定前に服用薬や既往歴を確認させていただいております。抗血栓薬を服用されている方や出血性疾患の既往歴のある方には、止血困難となる可能性があるためサービスの提供を行えない場合があります。
注意2)検体測定室での測定は、特定健康診査や健康診断等ではありません。
検体測定室での測定は自分の体に目を向けていただくための契機に過ぎませんので、測定結果にかかわらず、定期的に健診等を受けるようにしましょう。
測定にはHbA1cのみで検査を受ける場合と脂質のみで受ける場合は、
それぞれ850円(税込)の実費、HbA1cと脂質を一緒に検査を受ける場合は、
1500円(税込)を実費でご負担いただいております。